再び看護師として働き始める前に

看護師の割合は女性が大きく、出産時に退職し、子育てが一段落付いてから復職するケースが珍しくありません。一度現場を離れた潜在看護師が復職を成功させるためには、一体どのようなポイントを押さえる必要があるのでしょうか。まず第一に、自分自身が置かれている生活環境を十分に考慮したうえで、無理のない働き方を選ぶことです。例えば、小さい子どもを育てながら看護師として復職するのであれば、フルタイムは難しいでしょう。このような場合、あらかじめ指定した時間だけ勤務できるパートタイムとして勤務するなど、働く時間帯を考慮する必要があります。

また、復職を希望する看護師は、自分自身のブランクに負い目を感じ、無理をして職場の条件に合わせてしまうケースもあるでしょう。例えば、実際には夜勤が難しい状況であるのにもかかわらず、月に3回程度夜勤に入れると言ってしまった場合、後で大変な苦労をする羽目になりかねません。精神や身体を壊す危険性もあるので、無理に職場の条件に合わせず、自分が働きやすい勤務内容にしてもらうことも重要なポイントといえます。

そして、最後の看護師が復職を成功させるための大切なポイントが、復職支援プログラムへの参加です。医療機関が主催しているプログラムでは、採血や注射、バイタル測定など、復職の実現に向けたさまざまな体験ができます。勤務条件について臨機応変に対応してくれる医療機関も多いので、積極的に相談してみるのもいいでしょう。